著者
細江 宣裕
出版者
GRIPS Policy Research Center
雑誌
GRIPS Discussion Papers
巻号頁・発行日
vol.16-12, 2016-08

英国の欧州連合(European Union, EU)離脱の影響を2種類の応用一般均衡(computable general equilibrium, CGE)モデル—規模に関して収穫一定の従来型モデルと、企業の異質性と規模の経済を考慮したMelitz型のモデル—を用いて分析する。EU離脱後に再設定される貿易障壁によって、英国と英国以外のEU諸国間の貿易は大きく落ち込む。規模に関して収穫一定のモデルを用いると、英国はわずかな経済厚生上の利益、または、損失を被ることが予想されるが、規模の経済のあるモデルを用いた場合には、無視できない規模の損失が発生することがわかる。その損失は、英国がEU離脱から得られる便益の中での最大と期待されているEUへの財政拠出金の金額と同程度に達する。英国の産業は、とくに繊維・衣料、鉄鋼・金属製品、自動車・輸送機械部門において、大きく輸出を減らすことを通じて生産を減少させる。

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