この論文の重要な箇所の指摘を忘れていた。 なぜモンスターが「男性ではない」のか、その理由に8つの項目で「自分ではない」対象が選ばれるからという、「差別」の構造を解き明かす。性別や宗教や階級などだ。つまりモンスターを決める主体が白人至上主義男性というからくり https://t.co/9NQ49K3n7R https://t.co/uRRLPHDKNe

しかし、この論文でもっとも面白かった箇所は、「サイコ」を作ったヒッチコックが、この女性/抑圧/モンスターの構図におそらくは気づいた上で女性自身の視点からもエンターテイメントになるように映画を作っていた点。 優れた作品を作る人は、女性でなくとも女性の視点を持つ https://t.co/9NQ49K3n7R

さらに、女性を殺すモンスター自身が「女性」であると言う指摘も面白い。最も初期のホラー映画「女王メアリー」を殺したのもエリザベス1世だ。 13日の金曜日も第一作はジェイソンの母親が犯人だったという話も有名。(あ、ネタバレごめん) https://t.co/9NQ49K3n7R

ホラー映画が「女性」を殺す構図は、父権資本社会からはみ出す“ならず者”(不倫/盗み/男性性への挑戦)を成敗する文脈があるというのは、面白い。 “女性”が”見る“という行為が、男性への脅威/反乱にあたり、死に値するというのも興味深い。盲目の女性が無垢である理由。 https://t.co/9NQ49K3n7R

なんとなく気になって「サイコ」とフェミニズム論説の文献探してたら、めっちゃ面白かった！ ホラー映画における恐怖の表象としての女性: 『サイコ』のヒロイン殺害をめぐる一考察 福永保代 著 https://t.co/9NQ49K3n7R

こちらの論文はホラー映画『サイコ』を取り扱っているけれども、まなざしの分析、とても分かりやすい。福永 保代（2013）「ホラー映画における恐怖の表象としての女性 : 『サイコ』のヒロイン殺害をめぐる一考察」https://t.co/gLDbjw4oNO