著者
仁宮 崇
出版者
中国学園大学/中国短期大学
雑誌
中国学園紀要 = Journal of Chugokugakuen (ISSN:13479350)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.1-6, 2017-06-16

2000年代半ばより,わが国では「格差社会」という言葉がよく聞かれるようになった。非正規雇用割合の増大,失業率の増加等で低所得者が増え,所得格差が拡大している傾向にある。所得格差が拡大することは,ただ貧富の差が広がるのみならず,生活面の格差にも影響を及ぼす。本研究では「所得格差」と「生活面での健康格差」との関連性に着目した。高所得であれば体調が悪いと感じたら医療機関で受診する,健康診断を受診して疾病の予防に努めることが可能である。一方で,低所得のため,診察や健康診断の受診をためらう等健康を守る活動を行えず,健康意識の低い生活をするようになれば,疾病に罹る危険性も増してくる。人間が生活していく中で,健康は必要不可欠な要素の一つであり,所得格差と健康生活指標との関連性を調査,分析し,社会経済状態と健康との関連における実態を明らかにする。

言及状況

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関しては、所得300~399万円の世帯から低所得世帯に関しては負の相関関係、所得400~499万円から高所得の世帯では負の相関関係が認められた。 https://t.co/teVVVUxbdA https://t.co/MRAqabJCw7

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