著者
林 克樹 Katsuki Hayashi
出版者
同志社大学人文学会
雑誌
人文學 = Doshisha University Jinbungaku (Studies in Humanities) (ISSN:04477340)
巻号頁・発行日
no.201, pp.1-24, 2018-03-15

仏教において核心的な事柄である「涅槃」を、ショーペンハウアーがどこまで正確に捉えていたかを考察する。『大般涅槃経』に説かれる「アーユスのサンカーラを捨てる」ことに相応する「生への意志の否定」によって「涅槃」を受け止めたショーペンハウアーは、「涅槃」の本質的な構造契機である「正覚・滅度・新生」を、未だ明確に主題化してはいないとはいえ、予料的にはほぼ余すところなく射程に入れていたことが明らかとなる。

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https://t.co/98TDsQZ27U 『ショーペンハウアーと涅槃』ショーペンハウアーさんが実際”涅槃”をどれだけ理解していたか。どの時代のインド仏教なのかにもよるし...簡単に涅槃!ニルヴァーナ!とか言えないわよね。

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