著者
原田 桂太
出版者
京都大学フィールド科学教育研究センター瀬戸臨海実験所
雑誌
瀬戸臨海実験所年報 = Annual report of the Seto Marine Biological Laboratory (ISSN:09136002)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.49-64, 2010-12-25

京都大学白浜水族館にて、2007年4月から2008年9月までに一般の来館者に対して、来館者の年齢層、来館者がどこから来ているか、当水族館の展示がどう評価されているか、などを調査するためにアンケート調査を行った。年齢別で面白かったかどうかを見ると、70歳以上と回答した人を除いて、「おもしろかった」「どちらかといえばおもしろかった」と回答した人の合計が、それぞれの年齢層で9割前後を占めた。10代と20代、および70歳以上では、「つまらなかった」と回答した人の割合がやや高かった。当水族館を知った手段としては、「家族、友だち、知人の話や紹介」と回答した人の割合が白浜周辺からの来館者では高く、遠隔地からの来館者ほど低い傾向が見られた。白浜周辺以外からの来館者では、「たまたま見つけた」と回答した人の割合が高い傾向があった。和歌山県以外の近畿圏からの1回目の来館者数が、全体の半分以上を占めた。また、来館数を「2-4回目」「5 回目以上」と回答した人の割合は、白浜周辺からの来館者ほど高く、遠隔地からの来館者ほど低い傾向が見られた。