著者
高草木 薫
雑誌
Brain Medical (ISSN:09155759)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.307-315, 2007-12
被引用文献数
4

著者版歩行には3つのプロセスがある。第1は、正確な制御を必要とする随意的プロセスであり、これは大脳皮質からの随意的な信号により遂行される。第2は、捕食や逃避、逃走など情動的プロセスであり、辺縁系や視床下部から脳幹への投射系が関与する。第3は、歩行時のリズミカルな肢運動や姿勢調節など、無意識に遂行される自動的プロセスであり、脳幹と脊髄におけるsensori-motor integrationが重要な役割を果たす。大脳基底核や小脳は、大脳皮質、辺縁系・視床下部、そして脳幹に作用して歩行を制御する。