著者
篠原 啓子 圓藤 勝義 澤田 英司 永峰 賢一 水口 博之 福井 裕行
出版者
徳島県立農林水産総合技術支援センター
雑誌
徳島県立農林水産総合技術支援センター研究報告 = Bulletin of Tokushima Agriculture, Forestry and Fisheries Technology Support Center (ISSN:21891176)
巻号頁・発行日
no.3, pp.7-13, 2016-11

国内で流通する同年度同時期に収穫したレンコンを集め,品種・系統の由来により大別するとともに,大別したグループ毎で違いがあるのか,同一品種・系統といわれているものでも産地間で違いがあり形状が違うのか調査した。供試したレンコンは,国内の主要産地(茨城県,徳島県,佐賀県,愛知県,山口県,石川県,新潟県)の15種類で,「中国種」が6種類,「備中種」が2種類,「金澄系」が6種類,「その他」が1種類であった。肥大根茎の長さは,「備中種」が長く,「金澄系」と「その他」が短く,中国種がその中間であった。「中国種」のロータスは,徳島県産が愛知県産より長く,産地間で違いがあった。レンコンの肥大指数は,「備中種」が小さく,「金澄系」と「その他」が大きく,「中国種」はその中間であった。一方,肥大根茎の直径と肉厚比は,グループ間や産地間で違いはなかった。