著者
松尾 彰久
出版者
一般社団法人 埼玉県作業療法士会
雑誌
作業療法学芸雑誌 (ISSN:27585921)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.14-25, 2023-06-30 (Released:2023-07-12)
参考文献数
46

本研究ではKH Coderによる計量的分析を行い、得られたデータを対応分析と共起ネットワークを活用し図解化を実施することで分析し、作業療法の変遷を計量的に捉え分析する。以上より、1917年から2017年までの100年間の作業療法のパラダイムの変化から、今後の示唆を得ることを目的とした。方法:PubMedに掲載されている論文の情報から、“occupational therapy“を含む論文タイトルを抽出する。結果:論文タイトルは全部で22,681であった。年代と特徴語の関係では、1940年代、1950年代、1960年代、1970年代は、“hospital“と近い位置に布置されており、“role“が1980年代と近い位置に布置されていた。また、“intervention“は2010年代と近い位置に布置されていた。考察:1980年代から1990年代は「新たなモデルのパラダイム」、2000年代から2010年は「エビデンスのパラダイム」とすることができると考えた。