著者
豊国
出版者
辻岡屋
雑誌
[役者見立東海道五十三駅]

東海道五十三次の地名にゆかりのある歌舞伎の役を、それを得意とした役者の似顔で大首絵に仕立てたもの。嘉永5年(1852)の売り出しから大好評を博し、正編、続編、間の宿シリーズなどが現存する。「東海道五十三次の内 品川駅 幡随院長兵衛」とあって、これは正編。年玉枠の中の落款「豊国画」により3代目歌川豊国(一陽齊豊国)画。彫師は「彫竹」(横川竹二郎)、版元は「井筒屋」(井筒屋庄吉)。改印は「子閏」で嘉永5年閏2月。