- 著者
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南里 敬三
- 出版者
- 大分大学国際教育推進センター
- 雑誌
- 大分大学国際教育推進センター紀要
- 巻号頁・発行日
- no.1, pp.194-219, 2020-03
本稿は、インターネット(以下「ネット」)上で言われている女性ファッション誌が売れない原因(三つの押し付け)を取り上げ、テクスト分析と女子大生及び女子短大生14名に対して行ったアンケート・インタビュー (以下「AnI」)の結果を通して、20代初頭の女性読者に支持されるファッション誌は憧れの世界の提供を行いレイアウト・デザインをミニマル化している雑誌ではないかと示唆する。分析対象のデータは赤文字4誌(CanCam、JJ、ViVi、Ray)とGISELe、Fudge、Larme の2017年3月号のアパレル記事。テクスト分析に当たっては、テクスト中の絵情報量を計ることでテクス卜構造を検出する方法を採用する。(絵情報とは言語コードで解読ができない情報を指す。事実上写真。)本稿では言語情報だけで構成されるテクストの分析、及び、言語情報が編集紙面上に占める位置の分析は行わない。