著者
小佐野 和子
出版者
大東文化大学大学院法学研究科
雑誌
大東法政論集 (ISSN:09199969)
巻号頁・発行日
no.25, pp.27-60, 2016-03

近代から現代にかけて日本への統合がなされた南西諸島の問題について考察する。南西諸島に形成されていた琉球王国は江戸時代末期に薩摩藩の侵攻をうけ、歴史的に住民の賛同のない統合への道をあゆんだとして、独立論や自立論が紛糾する。本稿はこれに対し"日本本土"と"南西諸島"における同質性や日本特有の政治神学あるいは住民における受容の態度を提供し、日本における地方としての沖縄の在り方に一考を投じるものである。