著者
Rutson-Griffiths Arthur
出版者
広島文教女子大学高等教育研究センター
雑誌
広島文教女子大学高等教育研究 = Hiroshima Bunkyo Women's University journal of higher education (ISSN:21892962)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.29-35, 2019-03

学期末の授業評価アンケートは,国内外の大学において教育の質向上のためのデータ収集方法として広く用いられている。広島文教女子大学の文教英語コミュニケーションセンターにおいてもFDシステムの一環としてアンケートが用いられているが,その有用性が分析されたことは今までない。アンケート内の教員評価に関する項目のデータとクラスごとのGPAの関連性を分析した結果,統計的に有意な正の相関が見つかった。これは,授業評価アンケートのデータが役に立つことを示唆するものである。しかしながら,使用にあたって注意しなければならない点もいくつか確認されたことから,教育効果を評価する際には複数の方法が必要であるということが言える。