著者
中西 昌武
出版者
一般社団法人 情報システム学会
雑誌
情報システム学会 全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.13, 2017

業務システムで扱うデータは膨大であり,登録は根気のいる厄介な仕事だが,上手な運用次第で,不完全な登録でも業務サービスが有効に行える場合がある.その昔,建学間もない筑波大学の図書館において,前身の東京教育大学からの膨大な蔵書移送に対し,漸次的にデータベースを構築しつつ,図書貸出業務の効率性や利便性で工夫があった例がそれである.本稿は,当時あった「利用優先,登録あとまわし」の現場理念について事例研究する.
著者
松平 和也
出版者
一般社団法人 情報システム学会
雑誌
情報システム学会 全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2, pp.7-4, 2006

今情報システム部門は役割を見失っている。発足以来電算課から情報システム部門へとすくすく育ったが経営環境の急変に付いて行けずに旧来の機能を墨守しているに過ぎない。戦略情報システム子会社ともてはやされて分社したら、数年を経ず電算メーカに売却されてしまったなどという例もある。コストカット対象部門になって久しい。情報の語源は敵情報知からきたという。この語源が示唆することは、この部門の本質的機能は経営者に敵、即ち競争相手および潜在的競合の情報を報告知らせることではなかったか。軍組織ではこの役割は情報参謀と言っていた。CIOはこの参謀達の主任である。本論文ではダブルキャストのCIO制と配下の参謀組織を文字通りSTAFFとして再編成して持つ新しい役割機能を提案するものである。