出版者
[愛知県公害調査センター]
雑誌
愛知県公害調査センター所報
巻号頁・発行日
no.20, pp.52-57, 1993-03

トリクロロエチレン(TCE),テトラクロロエチレン(PCE)等の低沸点有機塩素系化合物の,底質からの抽出方法として,テフロン瓶とジルコニア球を組み合わせたセラミックハンドシェイカーによる,抽出条件の検討及び回収試験を実施した。底質にTEC,PCEの水溶液を吸着させた模擬試料を使用して検討した結果,分取時の揮散等の問題を除けば,ほぼ100%と満足できる回収率が得られ,実試料の分析に適用できると考えられる。
著者
高田 文子 中村 建次 久米 茂行 田中 庸央 彦坂 治
出版者
[愛知県公害調査センター]
雑誌
愛知県公害調査センター所報
巻号頁・発行日
no.20, pp.52-57, 1993-03

トリクロロエチレン(TCE),テトラクロロエチレン(PCE)等の低沸点有機塩素系化合物の,底質からの抽出方法として,テフロン瓶とジルコニア球を組み合わせたセラミックハンドシェイカーによる,抽出条件の検討及び回収試験を実施した。底質にTEC,PCEの水溶液を吸着させた模擬試料を使用して検討した結果,分取時の揮散等の問題を除けば,ほぼ100%と満足できる回収率が得られ,実試料の分析に適用できると考えられる。
出版者
[愛知県公害調査センター]
雑誌
愛知県公害調査センター所報
巻号頁・発行日
no.5, pp.75-84, 1977-12

採石場の酸性廃水から,硫酸を生成する細胞を分離した。本菌は運動性を有するグラム陰性の桿菌で,寒天培地上では0.5mm以下の微小なコロニーを形成する。エネルギー源として,チオ硫酸塩をすみやかに酸化し,等モルの硫酸を生成した。又,イオウの場合には,誘導期の後,増殖と共に硫酸を生成し,最終培地pHは2以下に下がった。しかし,初発培地pHが酸性では,増殖も硫酸の生成も起こらなかった。なお,2価鉄イオン,硝酸塩を,それぞれ,エネルギー源及び最終電子受容体とする事はできなかった。本菌は酵母エキスを除き,従属栄養条件下では生育できなかったが,チオ硫酸塩培地にグルタミン酸,コハク酸,ピルビン酸を添加する事により,増殖及び硫酸の生成は,著しく促進された。一方,クエン酸,酢酸は阻害効果を示し,グルコースはそれ程の影響を与えなかった。これらの性質より,本菌は,Thiobacillus intermediusと同定される。