著者
小林 正忠[製作]
出版者
日立製作所[提供]
巻号頁・発行日
1958

ブルートレイン。この言葉に旅情をかき立てられる人は多い。茶色で四角張った寝台車は、丸みを帯びた流線型のラインと鮮やかなブルーをまとって生まれ変わった。夜を貫いて疾駆する青い列車「走るホテル」とも呼ばれた。このブルートレインの代表格であったのが「あさかぜ」。05年を最後に鉄路から退いたこの列車が、登場した頃、このフィルムの貴重なドキュメントである。見逃せないのは、車両の設備の紹介だけでなく、工場での製造過程が描かれていること。目にすることのなかった、「あさかぜ」が生まれるまでのプロセスを、鉄道ファンもそうでない人もぜひ楽しんで欲しい。