3 0 0 0 OA 聚分韵略 5巻

著者
虎関師錬 [編]
出版者
棹雪 写
巻号頁・発行日
1547

漢詩を作る際に韻字を探すための書として虎関師錬によって編まれたもの。国書として最初に上梓されたもので、大変便利な書であったため、中世期において頻繁に改版され、また全国各地で刊行された。該書は、巻末その他の識語等から、明応2(1493)年に守護大名大内氏の本拠地周防で開版されたものを、山陰棹雪なる人物が天文16(1547)年に転写したものであることが分かる。三重韻の形式をとり、文字の右傍に音を、下方に訓を片仮名で注記している。表紙右下部の「角坊蔵」の朱書、浄土宗山城法林寺の開山袋中良定の伝領識語等も見えるが、天保4(1833)年には船橋在賢の手に渡り、大正9年に他の同家蔵本と共に当館の所蔵するところとなった。