出版者
表紙屋市良兵衛
巻号頁・発行日
1682

題簽書名。刊記「天和二壬戊歳正月吉辰日 表紙屋市良兵衛」。表紙屋版江戸大絵図は延宝4年[1676]「新板江戸大絵図ゑ入」に始まり、同6年改版により「増補江戸大絵図絵入」となり、その後天和4年[1684]にさらに改版されて「ゑ入江戸大絵図」となる。本所を図の左下余白(海中)に別枠で描く。10万石以上の大名の上屋敷に定紋を書き入れる。この方式は延宝6年改版図に始まり、以後の江戸図の定型となった。天和2~3年にかけて続いた市中大火について、火元に付箋、朱引きで焼失区域を書き入れる。「戌十二月大円寺寺中火本…」[お七火事]など。