出版者
西田加兵衛
巻号頁・発行日
vol.[3], 1653
出版者
西田加兵衛
巻号頁・発行日
vol.[2], 1653
出版者
西田加兵衛
巻号頁・発行日
vol.[1], 1653
出版者
西田加兵衛
巻号頁・発行日
1653

室町物語。本地物。当館本は承応2年西田加兵衛刊。室町末の写本、寛文7年刊本がある。天竺毘沙離国の円祇長者には四男一女がいた。太郎次郎三郎五女は美しく才覚に優れていたが四郎は醜く卑しかったが慈悲深かった。長者は子供たちのことを考え、3年後の再会を約して、国を出させる。太郎は東の朝日長者、次郎は南の桂長者、三郎は西南の檀毘利長者の娘と結婚し、姫は西北に向かい観音経の功徳で獅子国王の妃となる。四郎は西に向かい老僧の弟子となり修行の後薬師・観音・阿弥陀・毘沙門の本地を見て回る。やがて再会した兄弟は化物のような四郎を殺そうとするが殺せず、四郎と姫は父母のもとに向かい、やがて長者も帝も出家し、四郎は金色の仏菩薩として現れた。(岡雅彦)