著者
草羽 俊之
出版者
Japan Society of Vocational Rehabilitation
雑誌
職業リハビリテーション (ISSN:09150870)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.11-17, 2005

長引く経済不況は障害者雇用にも大きな影響を及ぼし、障害者求人は減少する反面、リストラ・倒産による解雇・離職が増大する中で、環境は悪化している。また2003年度からスタートした支援費制度については、障害者の自己決定や選択をスロ-ガンに掲げたにもかかわらず不足する社会資源の中で、現実のギャップが広がる上方である。このような情勢の中で、障害者本人が自立を目指す環境作りに参加できる活動や事業を起こし、当事者の経験や感性を活かすことで、安定した就労と生活の自立を支える仕組みを築くことを目指した取り組みを行い、その成果と今後の課題について検討する。