著者
児玉 恵子 児玉 和仁
出版者
Japan Veterinary Cancer Society
雑誌
日本獣医がん学会雑誌 (ISSN:18843344)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.11-16, 2022-05-30 (Released:2022-05-30)
参考文献数
20
被引用文献数
1

9歳齢、去勢手術済みの雄のマンチカンが元気消失、食欲廃絶を主訴に来院した。腹部超音波検査で腸間膜リンパ節が複数腫大しているのが明らかとなり、細胞診と免疫組織化学の結果から、細胞障害性T細胞由来の大顆粒リンパ球性(LGL)リンパ腫が示唆された。nimustine(ACNU)(25mg/m2, 静脈内投与, 3週毎)で治療したところ、807日以上に渡る長期の完全寛解を得た。ACNUの有害事象はグレード1の好中球減少症のみであった。本症例は猫のLGLリンパ腫をACNUで治療し長期生存を得た初の報告である。
著者
中嶋 幸生 小板橋 禎美 白川 美穂 大久保 文葉
出版者
Japan Veterinary Cancer Society
雑誌
日本獣医がん学会雑誌 (ISSN:18843344)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.1-7, 2019-10-31 (Released:2019-10-31)
参考文献数
24

長期的なIgM型単クローン性高ガンマグロブリン血症を呈するラブラドール・レトリーバーが来院した。発見時から臨床症状は認められなかったものの、骨髄生検にて顕著に増加したリンパ形質細胞が確認された。包括的なスクリーニングによって高グロブリン血症を伴う可能性のある疾患を除外し、無症候性マクログロブリン血症と診断した。人医学と同様に、高グロブリン血症が確認された際には類症鑑別に含める必要があることが示唆された。
著者
中嶋 幸生 小板橋 禎美 白川 美穂 大久保 文葉
出版者
Japan Veterinary Cancer Society
雑誌
日本獣医がん学会雑誌 (ISSN:18843344)
巻号頁・発行日
pp.2017-017, (Released:2018-04-17)
参考文献数
24

長期的なIgM型単クローン性高ガンマグロブリン血症を呈するラブラドール・レトリーバーが来院した。発見時から臨床症状は認められなかったものの、骨髄生検にて顕著に増加したリンパ形質細胞が確認された。包括的なスクリーニングによって高グロブリン血症を伴う可能性のある疾患を除外し、無症候性マクログロブリン血症と診断した。人医学と同様に、高グロブリン血症が確認された際には類症鑑別に含める必要があることが示唆された。