- 著者
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犬童 健良
- 出版者
- KANTO GAKUEN UNIVERSITY
- 雑誌
- 関東学園大学経済学紀要 (ISSN:21878498)
- 巻号頁・発行日
- vol.45, pp.40-75, 2019 (Released:2019-03-31)
- 参考文献数
- 21
- 被引用文献数
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リスク下の人間の意思決定をモデル化するために効用と確率に非線形バイアスをかけて加重和をとる数量的評価が使用されてきた.KahnemanとTverskyのプロスペクト理論では,心理学的実験で検証された参照点に依存する選好を表現できる価値関数と確率ウェイト関数が提案された.累積プロスペクト理論ではランク依存変換によってより複雑なクジを選ぶ場合に拡張された.またSchmidt, StarmerとSugdenの第3世代プロスペクト理論ではプロスペクトの価格評価が組み込まれた.一方,これらのモデルは理論的および実証的な観察に基づき批判されてもいる.人間のリスク行動を計算的なモデル化と理解に向けた準備的段階として,本研究はリスク下の人間行動の計算的モデル化と理解に向けた準備的段階として,Prologを用いて累積プロスペクト理論とシフトする参照点を記述するその微修正に対する論理プログラムを提供する.