著者
大村 敏郎
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1958, 1988-12-20

師走になると街に慌しさが増してくる.その中を縫うようにして走る救急車の警笛をきき,屋根で回る赤ランプを見ると,白衣を着ていない時でも臨床医はつい職業意識を呼びさまされるのが常である. 今月はその救急車のルーツに触れてみたい.最初の救急車は,ライン川流域で活動していたフランス軍団の26歳の軍医ドミニク・ジャン・ラレー(Dominique JeanLarrey,1766〜1842)によって1792年に開発された.まだフランス革命の混乱からぬけきれていない時期である.このあとナポレオン(Napoléon,1769〜1821)が登場してきて,ラレーはその殆んどの戦役に従軍し,首席外科医としてナポレオンからも兵士たちからも大きな信頼を寄せられることになる.

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@imamotoshigeki きっと最初はそうだったのですが、今日まで続く断脚術の基礎ができたのが凄いところです✌ どちら立派な医師でして、名前がいまだに残っていますね(笑) https://t.co/CuE61xfh6a https://t.co/zH62TUnlY0

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