著者
深瀬 明子 寺崎 浩子
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.629, 2014-05-15

症例は24歳,男性。右眼変視症を主訴に近医受診し,網膜前出血の診断,精査・加療目的に当院を受診した。初診時視力は右0.2(0.7×-1.75D),左0.4(1.5×-1.25D),眼圧は圧平眼圧計にて両眼とも14mmHg,眼底所見は右眼視神経乳頭上方に網膜前出血がニボーを形成しており,黄斑部にも網膜前出血を認めた。9か月前までボクシングをやっていたが最近の外傷や既往歴はなく,症状出現前に筋力トレーニングなどでいきんだというエピソードからValsalva網膜症と考えられた。撮影は初診時に行った。 内服加療を行い,2週間後に黄斑部の網膜前出血は消失,2か月後には視神経乳頭上方の出血も吸収され硝子体混濁をわずかに残すのみとなり,右視力(1.5)まで改善した。

言及状況

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飛蚊症で受診。 眼底にごく小さな出血あり硝子体出血と診断されたが、前日の筋トレでかなりウエイトアップされていきんだ疑いがあり調べた。 筋トレや嘔吐などでいきむとバルサルバ網膜症というのが起こるらしい。 いきまず、呼吸を忘れないような範囲ですべきですね

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