- 著者
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圓尾 知之
- 出版者
- 医学書院
- 巻号頁・発行日
- pp.750-759, 2021-07-10
Point・パーキンソン病は振戦,筋強剛,無動・寡動,姿勢反射障害などの運動症状と,多様な非運動症状を呈する疾患である.・2015年にMDS(International Parkinson and Movement Disorder Society)から新たな診断基準が提唱され,支持的基準の項目にMIBG心筋シンチグラフィと嗅覚検査が挙げられている.・薬物治療は症状出現早期から開始することが推奨され,患者背景を考慮した薬剤選択が必要とされている.・外科的治療のタイミングはwearing offやジスキネジアなどの運動合併症が出現し,かつon時のADLが保たれている時期が効果的である.