- 著者
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亀山 美知子
- 出版者
- 医学書院
- 巻号頁・発行日
- pp.13-16, 1995-01-25
日本の近代において,ナイチンゲールとジャンヌ・ダルクほど称揚された女性は少ない.とりわけ,ナイチンゲールについては,明治の初頭に紹介され始め,現代に至っても一定の評価を受け続けている.それは女性の事業家であり,政治手腕を発揮した女性であり,何よりも「博愛」の象徴としての看護に携わった女性としてであろう. だが,フェミニズムの立場からフロレンス・ナイチンゲールの足跡を評価する論文等は,日本において比較的少ない.本稿では,ナイチンゲールをフェミニズムの観点で,再評価しようと思う.