出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.406-411, 2021-06-25

母子の安全が保たれ,当事者たちにとってポジティブな体験となるお産を実現するためには,どんなケアを行うべきで,どんなことは行うべきでないのか−現段階で分かっているエビデンスを検証して,WHOが本当に必要なケアを整理した“WHO recommendations:intrapartum care for a positive childbirth experience”1)。その日本語版翻訳書『WHO推奨:ポジティブな出産体験のための分娩期ケア』2)(以下,本ガイドライン)より,「ポジティブな出産体験のための分娩期ケアについての推奨項目リスト」(同書4〜9ページ)を転載します。 このリストでは,56の医療行為やケアについて,WHOから以下の4つの推奨度が示されています。ここでは56の項目と推奨度のみを掲載しますが(表),本ガイドラインには,各項目の詳しい説明が「注釈」としてまとめられており,さらに,基となったエビデンスの要約と考察も掲載されていますので,実践に活かすためには本ガイドラインそのものを参照することを強くお勧めします。またp.412からの特集記事では,本ガイドラインの基となった正常出産のガイドライン(“Care in Normal Birth”:日本語版翻訳書『WHOの59カ条 お産のケア実践ガイド』)から改訂された項目に絞って,「日本の助産師の具体的なケアにどう活かすか」という視点で解説しています。

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