著者
森本 裕也
出版者
原子衝突学会
雑誌
原子衝突学会誌しょうとつ (ISSN:24361070)
巻号頁・発行日
vol.18, no.6, pp.125-141, 2021 (Released:2021-11-15)
参考文献数
62

アト秒レーザーの開発により,物質内の電子の動きを実時間で計測することが可能となった.しかし,波長の制限によって,原子レベルの空間分解能でのアト秒計測は未だ困難である.本稿では,電子線が有する高い空間分解能に,アト秒の時間分解能を与える,アト秒電子線制御技術を解説する.特に,光電場による電子線の時間圧縮と,光周期ストリークによる電子パルスの時間形状測定を詳説する.アト秒電子パルスは,化学反応や原子衝突過程の超高速イメージングへの応用が期待される.

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2023年ノーベル物理学賞 「アト秒レーザー」技術 解説(第21回若手奨励賞受賞研究) レーザー光による電子線制御技術の開発と アト秒イメージングへの応用: アト秒電子パルスの発生と検出 https://t.co/TviJHQIVcF

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