著者
ヤスハラ エリF
出版者
俳文学会
雑誌
連歌俳諧研究 (ISSN:03873269)
巻号頁・発行日
vol.1978, no.55, pp.33-41, 1978-07-30 (Released:2010-08-25)
参考文献数
34

米国に於ける俳諧文学の歴史と現状を考察するに当って, 時代と内容両方によって区別して取り上げて行きたい。先ず年代的には―これは米国の日本に関するあらゆる事についても言えるのだが―第二次世界大戦を境に, 戦前と戦後とに大きく分け, さらに戦後は1950年代と, それ以後とに分けられる。そして, 又, 俳諧文学を, 学問的研究の対象としての面と, 文芸活動としての面とに, さらに分けて考える事ができる。尤も, 文学とは, その創作と研究とを完全に切り離す事はできないものであるが, ここでは, それが妥当と思われる限り区別して考えたい。そして, 作品集や研究書などを取り上げながら, 概説的ではあるが, できるだけ具体的に述べて行きたいと思う。

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1932年にMax Bickertonという人がモンタージュの手法を一茶の句に適用して俳句の構造を論じている、という指摘が。山口誓子がエイゼンシュテインに注目していたのと同時期。日本と文脈は違いますが海外の俳句受容の歴史のなかでもこんなことがあったんですね。 https://t.co/NZHpmhc4ze

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