著者
尾関 哲也
出版者
公益財団法人 ホソカワ粉体工学振興財団
雑誌
ホソカワ粉体工学振興財団年報 (ISSN:21894663)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.33-36, 2017 (Released:2018-05-31)
参考文献数
10

これまでに我々は,2液混合型スプレーノズルを用い,医薬品用薬物ナノコンポジット粒子(薬物ナノ粒子がマイクロ粒子に含有されているもの)に関する開発を行ってきた.粒子をナノ化することにより,粒子の比表面積が増大するため,薬物の溶出を改善することができる.また,この2液混合型スプレーノズルを用いることにより,通常は多工程となる機能性粒子の作成をわずか単一工程で作成することができるため,本方法は,生産面・コスト面において有用である.本研究では,2液混合型スプレーノズルの新たな可能性を模索するために,ナノ粒子が凝集して,マイクロ粒子状になったもの(いわゆるナノマトリクス粒子)の調製について,検討を行った.今回は,塩化ナトリウムのナノ結晶粒子が凝集し,マイクロ粒子状になったものを調製したものを紹介する.塩化ナトリウムナノマトリクス粒子は,嚢胞性繊維症を目的としてつくられており,今後の展開が期待できる.

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