著者
岩田 清二 渡辺 宗孝
出版者
日本動物心理学会
雑誌
動物心理学年報 (ISSN:00035130)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.53-56, 1957-04-25 (Released:2009-10-14)
参考文献数
1
被引用文献数
4 6

(1) 交替性転向反応の顕著な, ダンゴムシArmadillidium vulgareを用いて, 強制転向後の直進性と転向性とをしらべた。(2) 出発点から強制転向点を通り4cm程直進した後に十字路にでた虫は, そこで強制転向点における転向方向と反対方向の横路に入るものがかなりあるが, それよりもそのまゝ直進路に入りこむものの方が遙かに多い。(3) そのまゝ直進路に入りこんだものでも更に4cm直進させてからT字路につき当らせると, 強制転向点における転向方向と逆方向に曲るものの方が同じ方向に曲るものよりも多い。(4) 強制転向点を通り4cm直進してから開放面にでた虫の転向角は強制転向の方向と逆方向の15°~45°をmodeとする分布を示す。上述の結果はこの分布から説明される。

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