著者
ボネア アメリア
出版者
日本南アジア学会
雑誌
南アジア研究 (ISSN:09155643)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.25, pp.128-151, 2013-12-15 (Released:2014-07-28)
参考文献数
50

植民地期インドにおける新聞に関する研究は数多いが、新聞と通信技術のかかわりに焦点をあてた研究は僅かしかない。しかし、19世紀に実用化した蒸気船や電信は新聞の発達過程において大きな意味をもっていた。特に電信は、時間・距離・空間を越える技術として注目を浴びた。電信ネットワークの構築と拡張によって、インド亜大陸内だけでなく、イギリスとインド、ヨーロッパとアジアの間の情報交換はスピード化され、インドにおけるニュース報道にも変化がみられるようになった。本稿は、電信ルートの開設と普及を明らかにした上で、19世紀インドで刊行された英語新聞をいくつか取り上げ、インド新聞史における技術の意味と役割について検討する。

言及状況

外部データベース (DOI)

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1865年にはロンドンからインド国内まで2つのルートで電信線が繋がれていました。ひとつはサンクトペテルブルクとテヘランを経由してカラチまでを繋ぐロシア線。もうひとつはコンスタンティノープルからバグダッドを経由してインドまでを繋ぐトルコ線です。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjasas/2013/25/2013_128/_pdf http:// ...

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オックスフォード大学のボネア・アメリアさん、南アジア研究に日本語で研究ノート書いてるけど、訳者の記載ないし普通に日本語できる系の人なのかな。だとしたらかなり貴重。 J-STAGE Articles - 19世紀インドにおける新聞と通信技術 https://t.co/9j7o2SBLQl

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