著者
清野 良文 橋爪 長三 赤津 昇
出版者
The Japanese Association of Rehabilitation Medicine
雑誌
リハビリテーション医学 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.7, pp.476-483, 1996-07-18 (Released:2009-10-28)
参考文献数
18

当センターに入院した頸髄損傷完全麻痺患者35例67手に対しFQテストを施行し,麻痺レベルとFQとの関係を調べるとともに,上肢機能再建手術による改善を評価した.最低機能髄節が下がり有効な筋が増えるに従ってFQは高値を示し,さらに同じ麻痺レベルでも高齢者は低値を示す傾向を認めた.手機能再建手術によってFQは平均で約14点の改善が得られた.ADLがやっと自立可能と考えられるFQのレベル(20~30点)はZancolliの2-B:II,2-B:IIIに相当していたが,手機能再建手術によって1-Bから2-B:Iの症例もこのレベルに到達していた.総合的な手機能の評価法としてFQテストは有用であったが,評点と因子得点率を詳細に分析するにあたっては注意を要した.

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