著者
柴田 斉子
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.621-626, 2021-06-18 (Released:2021-08-16)
参考文献数
25

サルコペニアは筋肉量減少を意味する語として提案され,生命予後とも関連することから注目を集め,その後,筋力低下や身体機能低下を含めて診断基準が改定されてきている.サルコペニアは摂食嚥下障害の独立した因子であることが報告されており,高齢社会ではその対応が重要となる.高齢者の嚥下障害には,多くの疾患や薬剤,栄養障害や廃用が複雑に絡み合っているが,「サルコペニアの嚥下障害」は,全身と嚥下筋のサルコペニアによって生じる嚥下障害と定義され,全身のサルコペニアがあることが診断の必要条件となっている.サルコペニアの嚥下障害の治療は,原疾患の治療に加え,栄養を確保したうえでの運動(筋力増強)がポイントである.

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・サルコペニアと摂食嚥下障害 サルコペニアと摂食嚥下障害の関連はみなさんご存知かと思いますが 嚥下筋って四肢の筋とはちょっと違うっていうのはご存知でしたでしょうか?(僕は知りませんでした) 嚥下筋ってどのTypeが多い?どっちのTypeが低栄養の影響を受ける? https://t.co/pxYHEGrmQU

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