著者
田中 章雅 佐藤 亮
出版者
オペレーションズ・マネジメント&ストラテジー学会
雑誌
オペレーションズ・マネジメント&ストラテジー学会論文誌 (ISSN:18846939)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.55-69, 2016 (Released:2017-05-19)
参考文献数
47

プラットフォームがビジネスや産業構造として重要性を増している一方で, プラットフォームの戦略策定の方法は進展してない. 本論文では, 変化の激しい日本のソーシャルゲームのプラットフォームが高収益を得る戦略を分析する. そのために, ダイナミック・ケイパビリティの立場から,プラットフォームと補完ユーザグループの依存関係を精緻化した概念を提案し,サンプル事例として日本の2006 年から2012 年のソーシャル・ネットワーク・プラットフォームの3 社に適用した. その結果, 高業績のソーシャル・ネットワーク・プラットフォームのダイナミック・ケイパビリティは, (1) 推進的補完ユーザグループを感知し捕捉して, (2) その補完ユーザグループと深い融合となる再配置をすることを示した. 本論文の結論は, 企業がプラットフォーム戦略を考える場合のひとつの指針となるものである.

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1日1論文読んでいます。 今日の内容は、#ダイナミック・ケイパビリティ ×プラットフォームでした。 NAOMIが取り組みたいテーマと一緒で、的外れな発想ではなかったのだと一安心です。 ●日本のソーシャルゲーム業界のダイナミック・ケイパビリティ◆ https://t.co/BHJUKmQtBT

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