著者
藤井 三樹夫
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.323-332, 1997-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
29
被引用文献数
1

明治中期、国直轄の河川工事は、低水工事から高水工事へと大きく転換した。この背景の一つには、鉄道網の発達により、相対的に河川舟運の重要性が低下したことが指摘されている。しかし、鉄道網が発達すると、河川舟運が必ず衰退するという訳ではない。この転換は、河川における高水対策の必要性の高まりと、それを契機に、内陸輸送の担い手を河川舟運から鉄道とそれを補完する道路へと換えようとする政策とがあって行なわれたのである。ただし、そこに至るまでには、国、地方、鉄道会社、運送会社の複雑な動きが見られた。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (3 users, 4 posts, 0 favorites)

@spring_sunfield 有明海は潮位の変動が大きいそうですね。潮位と都市圏や生活圏の関係は考えたことがなかったです。 橋を架けることは河川交通と陸上交通(鉄道)の力関係の現れでもありますね。 藤井 三樹夫/河川舟運の衰退と鉄道網形成との関係に関する一考察 https://t.co/NiFmz0Nk88 という論文を発見しました。
https://t.co/j3EqSZxGJZ スーパーアルティメット役立ちそうな論文発見
(続)そうした論文の一つがこちら。 藤井三樹夫/河川舟運の衰退と鉄道網形成との関係に関する一考察 https://t.co/NiFmz0Nk88 (続)

収集済み URL リスト