著者
中川 雅生
出版者
特定非営利活動法人 日本小児循環器学会
雑誌
日本小児循環器学会雑誌 (ISSN:09111794)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.498-502, 2014-09-01 (Released:2014-10-15)
参考文献数
12

禁忌とされる医薬品が使用され社会問題にまで発展したことを受け,医薬品の適正使用と医師の裁量に基づく未承認薬や適応外薬の使用に対する考え方について述べた. 医療の場において,他に治療法がない場合には医師は裁量により薬事法や保険診療上認められていない医療行為であっても行うことがある.未承認や適応外の医薬品等の使用もその一つである.この場合,倫理委員会の承認とともに患者の同意や承諾を得たとしても,医療水準を基準にして事後的に注意義務違反が存在し,それに伴い患者の生命・身体に重大な損害が生じれば,医師の裁量権の逸脱として違法行為となると考えられる.医薬品の添付文書は薬事法で定められた唯一法的根拠に基づいた公的文書であり,医療の基準となっている.添付文書に禁忌とされた医薬品の使用法は健康被害のリスクが高いため避けられねばならない.医師は医薬品の使用にあたって,必ず添付文書に目を通しておくべきである.

言及状況

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@hiroyoshimura アビガンの投与に倫理委員会の手続きや医師への法的責任や費用負担が重くのしかかっていますね!これで医師の方は進んでアビガン患者に投与できますか!?無理です!制度改革お願いします! 確かに治験の結果は出てませんが、患者にアビガンを選ぶ権利を与えてください! https://t.co/Nvnbh9WubA https://t.co/AsoHhtqF2f
@Jetsetter_Michi @yosuke_takeda 勘違いしてました。適応外使用の薬の使用は医師の方の裁量になるので継続して責任が発生するし、かつ診療報酬もないんですね。しかも薬は医師の自己負担になると。おまけに後で注意義務違反で処罰がある可能性すらあると。 これが現実ならこの制度が間違ってますよ! https://t.co/Nvnbh9WubA
良い総説。「当然ながら、未承認や適応外の医薬品は薬事法上の承認を受けた医薬品でないので、使用にあたってはリスクが伴うことを認識しておかねばならない。」J-STAGE Articles - 医薬品の適正使用について ―未承認薬・適応外薬の使用にあたって― https://t.co/Fb6MWvAFMw
調子よくああ言ってはいるがやはり無理があるように思える。 J-STAGE Articles - 医薬品の適正使用について ―未承認薬・適応外薬の使用にあたって― https://t.co/fTP12qs6jn

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