著者
久木田 明子 菖蒲池 健夫 久木田 敏夫
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.7, pp.488-497, 2012-07-01 (Released:2013-07-01)
参考文献数
28
被引用文献数
1

破骨細胞は造血幹細胞に由来したマクロファージと近縁の細胞で,生体内で骨吸収を営む唯一の細胞である.近年の研究から,破骨細胞の分化に必須なサイトカインRANKLが発見され,RANKL受容体RANKの下流のFos, NF-κB, NFATc1などの転写因子が破骨細胞の分化で重要な役割をもつことが明らかにされてきた.一方,造血細胞の分化の様々な段階では,その分化決定に関わる転写因子が明らかとなっている.その中の一つOCZF/LRF/FBI-1(旧名Pokemon)は,B細胞や赤血球の分化制御に関わるが,破骨細胞で高い発現があり,破骨細胞分化の後期やアポトーシスの過程においても重要な働きをもつことがわかった.

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