著者
加藤 逸郎
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.46, no.11, pp.726-729, 1998-11-20 (Released:2017-07-11)
参考文献数
4

硫酸工業は歴史が古く, 当初の硝酸式硫酸製造方法は現在全て接触式に切り替わった。原料は環境問題等から硫化鉄鉱から回収硫黄および製錬ガスに変わった。触媒は圧力損失の減少および接触面積の拡大を図ったリング触媒が登場した。SO_3吸収工程の吸収熱は廃棄されていたが, 高濃度・高温度硫酸でSO_3を吸収し, 発電に利用する技術が開発された。硫酸冷却器は従来のイリゲーションタイプに代わってステンレス製電気防食式のシェル・チューブタイプのものが普及しつつある。

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工場で「実際に使われる」硫黄化合物を元にしているからだと思います。 昔は金属の硫化物を精錬して金属単体を得るときに出てくる二酸化硫黄を硫酸の原料に活用していました。硫黄を含む鉱物の中でも黄鉄鉱(主成分:FeS₂)が昔は日本国内で採れたので、それが影響しているのかもしれませんね。 最近では化学工業が発展し、石油などから原料として純粋な硫黄を手に入れられることが多くなったため後者の式が当てはま ...

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