著者
野田 松平
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会誌 (ISSN:18835864)
巻号頁・発行日
vol.30, no.6, pp.387-392, 2019-11-30 (Released:2020-11-30)
参考文献数
6

太陽光発電設備の大量導入が進み,寿命に到達して大量のパネルが廃棄されはじめるとされる2030 年代が来る前に,九州では 2020 年度に点検・保守により交換される廃棄パネルが年間約 200 ton (2 MW に相当) に上ると推計されている。われわれは,その廃棄パネルのリサイクルを推進すべく,2018 年「福岡県太陽光発電 (PV) 保守・リサイクル推進協議会」を設立し,廃棄パネル回収システムを含む「廃棄パネルリサイクルシステム」の構築を始めた。現在,クラウドを通して会員間で情報を共有し,IoT を活用した効率的回収を目指す「スマート回収支援システム」を開発中である。実証試験により本システムの有効性を確認した後,2020 年度には電子マニフェストとの連携も可能とし,本システムの充実化を図る。ここで重要なことは,本リサイクルシステムの持続性であり,そのためには前記協議会が自立して持続可能な機関になる必要があり,並行して自立化のための独自技術開発を始めたところである。

言及状況

外部データベース (DOI)

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ソーラーパネル?有害金属!!危険!!!と言う前に、パネルのリサイクルの動向を知るべし。 J-STAGE Articles - 廃棄太陽光パネルのリサイクルシステム構築に向けて https://t.co/G0xmHhA0vJ
ははぁ、太陽光パネルの廃棄・再利用の部分の整備、まだまだなんだなぁ。 大量導入されたのが2010年代。大量に廃棄物が発生し始める時期を見越して制度設計と商業ベースの技術開発が必要。 https://t.co/HQIWj6RtYK

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