- 著者
-
藤島 正敏
- 出版者
- 一般社団法人 日本内科学会
- 雑誌
- 日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
- 巻号頁・発行日
- vol.80, no.4, pp.553-558, 1991-04-10 (Released:2008-06-12)
- 参考文献数
- 5
- 被引用文献数
-
3
2
脳卒中の急性期・慢性期の血圧管理は次の点に留意する. (1)急性期の血圧上昇は自然降圧する.したがって脳出血の一部を除き降圧治療は行わない. (2)慢性期(発症1ヵ月以降)の高血圧は再発防止のために降圧治療を行う.降圧目標レベルは病型・重症度・年齢を考慮し,高齢者の血圧は高めに保つ.目標レベルまでは2ヵ月以上かけ降圧は緩徐に行う. (3)脳循環に悪影響のない降圧薬を選び,必要に応じて脳血管拡張薬・抗血小板薬を併用する.