著者
野中 潤
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.56-67, 2017-01-10 (Released:2022-02-02)

現在の検定教科書において、生徒たちが「語り手」という学習用語と初めて出会うのは、中学一年の「少年の日の思い出」においてである。これは、日本近代文学研究において、この二、三十年の間に学術用語としての「語り手」が定着してきたことを踏まえたものである。しかし「書かれたもの」に対して「語り手」という学習用語を適用することは、国語科の教育にとって最適なものではない。だとすれば、「語り手」という学術用語についても、再考の余地がある。

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次の動画になるかどうかはわかりませんが、野中潤先生の論文「この教材に「語り手」はいますか?」を取り上げさせていただいて雑談をしようかと準備中です。#教材研究 #国語の授業 https://t.co/jPgPyz5B1J

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