著者
石井 圭一
出版者
農業問題研究学会
雑誌
農業問題研究 (ISSN:0915597X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.10-18, 2019 (Released:2020-08-20)
参考文献数
13

EUにおける乳価の国際化と牛乳生産割当制度の廃止による生産の自由化を背景に,フランスでは酪農をターゲットとしたカップリング支払いが普及する一方,条件不利地域支払いにみる地域特定の助成措置が拡充された.酪農過疎となりつつある一帯における事例から引き出されるのは,AOPチーズ向け生乳を供給すること,有機転換により確実な集乳機会を確保すること,過疎が進むゆえに割当量の追加取得機会を最大限利用し,規模拡大を図る経営戦略である.

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EUで最も酪農家の補助金収入割合が高い(4割弱)と言われていたフランスでも、その後あまり状況は変わっていないと思うんだよなぁ。 https://t.co/GlkejInxCk https://t.co/0OQerPNtp7
有名な事案で言うと、「外国は乳製品が安い」というのはよく言われるが、広大な放牧地が確保できるNZ等はともかく、EUあたりでも乳製品の値段は、酪農の産業保護政策で所得の37%を補助金が占めるほどの補助金漬けにして結果としてそうなっている値段だったりする。 https://t.co/KImwqb9Qrp

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