著者
瀧宮 和男 杉野 寛佳
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.78, no.4, pp.244-247, 2015 (Released:2016-12-21)
参考文献数
19

有機半導体を用いる薄膜トランジスタにおいて高い移動度を実現するためには,有機半導体の分子構造に加えて,分子集合体(結晶,薄膜など)の構造も重要である.本稿では,幾つかの高移動度有機半導体について,報告されている薄膜トランジスタにおける移動度を参照しつつ,それらの結晶構造を基に分子間の移動積分値を見積もることで,分子集合体における電子構造の次元性を評価した.その結果,高移動度の薄膜トランジスタを与える有機半導体の多くは,分子配列が異なっていても,等方的なキャリア輸送を可能とし得る二次元的な電子構造を持つことが示された.

言及状況

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@chroki1101 「ヘリンボーン構造」というのを、初めて知りました。ありがとうございます。フェロセンの結晶構造は、確かにヘリンボーン構造らしいですね。 参考:二次元電子構造を有する有機半導体の分子配列に関する考察 - J-Stage https://t.co/zp2k3SKCyY

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