著者
日暮 正樹
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.213-217, 2014 (Released:2016-09-28)

「OLYMPUS OM-D E-M1」 は,フォーサーズ規格準拠の一眼レフカメラと,マイクロフォーサーズ規格準拠のミラーレスカメラを統合する,オリンパスの新フラグシップカメラである.「OM-D E-M1」 は,オリンパス最高画質や新EVFシステム,耐環境性など,フラグシップ機に相応しい機能・性能を持つ.特に,コントラストAFと像面位相差AFを組み合わせた 「DUAL FAST AF」 は,2つの規格を統合するのに重要な役割を果たした.本稿では,像面位相差AFの開発における技術的なポイントについて紹介する.
著者
井田 敦夫
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.70, no.Suppliment, pp.30-31, 2007-05-24 (Released:2011-02-17)

HAMON is the design of the tempered edge of the Japanese sword blade. HAMON is the most important factor to represent the sword's beauty and prove that the sword has excellent quality. However, HAMON cannot be taken by standard photography. Generally, HAMON picture is copied by hand drawing. Mr. Okisato Fujishiro is a sword polisher as well as a HAMON photographer. He has been taking HAMON pictures by hand drawing or his own method of HAMON photography. He requested us to develop “HAMON SCANNER” to represent sharper HAMON images. “HAMON SCANNER” was developed based on our image processing technology and added lighting technology. This paper presents the scanner technology which can take high definition HAMON images.
著者
豊田 靖宏
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.280-284, 2012 (Released:2013-06-25)

デジタル一眼レフCanon EOS Kiss X50は,『誰もが簡単に使いこなし,思い通りのきれいな写真が撮れるカメラ』を目指した.このカメラには,デジタル時代の発想で実用化した技術として,電子先幕専用のフォーカルプレーンシャッターが初めて搭載されている.シャッター幕は,メカニカルな先幕が無く,後幕のみとなっている.その特徴的な機構と動作を解説する.
著者
村島 伸治
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.190-194, 2002-06-25 (Released:2011-08-11)

我々は, 低価格入門ファミリークラスSLRで, 高価格中級クラスSLRの機能・性能を今までにない超小型ボディに収めることができるプラットフォームを開発した. 我々はそこに, 超小型を実現する全体レイアウト, 高品位な高倍率ファインダー, 超ワイドな多点AF, 合焦箇所を投光表示する技術, 裏蓋開閉ミスを未然に防ぐ安全機構など, 多くの技術を融合させた.
著者
木目沢 司
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.35-40, 2017 (Released:2018-03-02)
参考文献数
10

国立国会図書館(以下,NDL)は,所蔵資料のデジタル化により作成したデジタル画像(デジタル化資料)やインターネッ トから収集したPDF,EPUB形式等の電子書籍・電子雑誌(オンライン資料)等,大量のデジタルファイル形式の資料(デジタル資料)を保存・提供している.本稿では,デジタル資料を収集・保存・提供するシステムである国立国会図書館デジタルコレクション1)について,長期保存システムの国際標準Open Archival Information System(OAIS)参照モデル(ISO 14721:2012)2)の機能要件の観点から考察し,デジタル情報の長期保存の課題について述べる.
著者
内田 充洋 石黒 稔 鈴木 隆
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.242-247, 2005-06-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
5

NMURALPHOTOSYSTEM (NPシステム) は, 高品質なノンフラッシュの写真撮影のために新たに開発されたシステムであり, 2004年10月に, 対応フィルムカメラとしてNAUTRASを新開発, 対応フィルムとしてNATURASを新発売した.NPシステムは, フィルムの高感度と広ラチチュードを最大限に利用しており, F1.9の新開発レンズおよび独自の露出制御のNPモードを搭載したNATURASと組み合わせることにより始めて実現できた. 本システムにより, シャッターを押すだけで, ノンフラッシュの雰囲気があり, 自然な表情を捉えた写真が手軽に撮影できるようになった.
著者
矢島 仁 佐々木 麻衣子 高橋 圭子 平岡 一幸 大嶋 正人 山田 勝実
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.81, no.1, pp.65-69, 2018 (Released:2019-03-01)
参考文献数
10

山形産ベニ餅から,伝統的な手法によりベニバナ色素を抽出した.黒色基盤に塗布されたベニバナ色素膜は,金属光沢を有した緑色を呈していた.ベニバナ色素膜は白色光入射に対して,波長550 nm付近に全反射による極大を有するスペクトルを示した.この反射極大波長には角度依存性は現れなかった.また,この金属光沢を有する反射光は,主に膜の入射側の界面で生じていることが明らかとなった.この反射光には,直線偏光成分が少ないことも明らかとなった.これらの結果は,ベニバナ色素膜の緑色光沢が,金属の反射とよく似ていることを示唆している.
著者
菅 建彦
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.108-112, 2004-04-25 (Released:2011-08-11)

「岩崎・渡辺コレクション」は, 明治30年代の日本の鉄道の蒸気機関車, 駅舎, 橋梁等の構造物など記録した写真資料で, 国有化以前の日本の鉄道の姿を伝える貴重な記録である.コレクションの主体は3,347枚の乾板で, 若き企業家渡辺四郎と岩崎輝彌が高名の写真師小川一真に撮影させたものである.現在使用している複製用陰画フィルムは, 40年前に乾板を引き伸ばして得た印画を撮影したもので, 早晩劣化を免れない.貴重な資料を末永く活用するためにディジタル画像化などの対策を講じることが重要な課題である.
著者
鈴木 謙二
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.369-371, 1993-10-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
1

An eye controlled auto focus system was developed for SLR cameras, It detects where the photographer sees in the view-finder, then determines among 5 focus points provided in the view field, the nearest one to where he sees. The camera focuses the objective lens, using the focusing information obtained from the above determined focus point. The eye detection is achieved by an opto-electronical system, consisting of 2 IREDs, a small size area CCD image sensor, and a micro-computer. The capability and precision of the sight-line detection is enough to choose one of the arrayed focus points by the photographer's eye movement. It operates within a blink period, and even for those people with glasses. This paper discusses the concept and the structure of the eye controlled auto focus system built in our new SLR camera products.
著者
宮長 貴旨
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.77, no.1, pp.10-14, 2014 (Released:2015-02-26)
参考文献数
3

光ディスクを用いて,ディジタル文書情報を長期間保存して利用するというニーズの高まりもあり,光ディスクの長期保存に関連する公的な規格が既に策定され,市場での運用も開始されている.本稿では,2000年から蓄積している一般市販ディスクの初期記録特性と長期保存性能を,JIS Z 6017(電子化文書の長期保存方法)の規格値と対比すると共に,長期保存用光ディスクの初期記録特性と長期保存性能を紹介し,長期保存用光ディスクの有効性を解説する.また,長期保存用記録ドライブを用いる事の重要性,光ディスクの取り扱い,長期保存用ディスクを用いたアーカイブガイドライン等についても解説する.
著者
犬井 正男
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.85-87, 2009 (Released:2011-07-28)
参考文献数
5

AdobeRGBの原色は緑だけがsRGBよりも高彩度であり,赤と青の原色はどちらも同じである.AdobeRGBの色域は,緑の領域でsRGBより広いだけでなく,赤や青の領域でもsRGBの色域より広い.この理由は,AdobeRGBの赤と青の原色の輝度はsRGBのそれらより高くなっていることに起因している.
著者
工藤 吉信
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.336-342, 1998-12-25 (Released:2011-08-11)

ピント位置では良く写るレンズでありながら, 背景や前景のいわゆるボケ像は, 2線ボケに代表される悪い描写をするレンズが数多く存在し, ボケ像の改善が望まれていた。このために, 我々は, 理想的なボケの結像状態の検討と, ボケを悪化させる要因の分析を行った。さらに, ボケ像改善の設計手法の比較・検討を行った。これらの検討を基に, 135用交換レンズSTF135mmF2.8 (T4.5) では, 従来にない方法でボケ像改善にトライし, その顕著な効果について確認をすることができた。
著者
今村 智陽 中野 英之
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.81, no.1, pp.48-52, 2018 (Released:2019-03-01)
参考文献数
8

ピンホールカメラには焦点距離に応じて最も鮮明な投影像が得られる最適口径が存在することが知られている.本研究では最適口径の存在をデジタルピンホールカメラを用いて検証するとともに,焦点距離と分解能の関係を明らかにした.更に,これらの実験結果を踏まえて焦点距離4 m超のピンホールカメラを作製し,月面クレータの撮影を試みたところ,月面クレーターを撮影することに成功した.
著者
遠藤 雅伸
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.248-256, 2014 (Released:2016-09-28)

コインを入れて楽しむ電源系娯楽機は19世紀末に生まれた.その後,機械やアナログ回路を用いた娯楽機が発展し, 1960年代にはCRTが表示装置として使われるようになった.1970年代後半には,コンピュータを利用したテレビゲーム(ビデオゲーム)が世界的にヒットし,リアルタイムCGを牽引する形で,画像技術が応用され続けている.
著者
矢口 博久
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.16-20, 2005-02-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
6
被引用文献数
1

色の見えのモデル化は画像産業界におけるクロスメディア色再現に重要になってきている. 1997年に国際照明委員会 (CIE) は色の見えモデルの簡易版としてCIECAM97sを推奨した. CIECAM97sは多くの実験データをよく予測するものであるが, いくつかの欠点も指摘された. 最近, 新しい色の見えモデルとしてCIECAMO2が開発され, それはCIECAM97sに置き換わる. ここでは, CIECAM02の概略と応用例について解説する.
著者
宮﨑 真二
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.46-52, 2017 (Released:2018-03-02)
参考文献数
4

日本カメラ博物館が2012年に寄贈を受けた『寫眞雜誌(脱影夜話)』は,以前から「日本最古の写真雑誌」として認識されているが,本寄贈品を内容調査した結果,再考すべき点が複数見出された.これについて検証と考察を行った.また後継誌との関連や,発行年と誌名の変遷,装丁などについても考察を行った.

3 0 0 0 OA PENTAX Qの開発

著者
若代 滋
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.272-274, 2012 (Released:2013-06-25)

PENTAX Qは,レンズ交換が可能なデジタルカメラとしては驚くほどに小さいながらも,本格的なデジタル一眼カメラの性能に加え,様々な特徴を盛り込んだカメラである.ここでは,如何にして従来の固定概念を払拭して顧客の潜在ニーズを満足するカメラの開発を行ったかを解説する.