著者
池田 稔
出版者
日本口腔・咽頭科学会
雑誌
口腔・咽頭科 (ISSN:09175105)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.133-138, 2012 (Released:2012-08-25)
参考文献数
18

味覚障害による受診患者数は年齢とともに増加し, 最近では60歳代に受診者数のピークがみられる. 特に, いわゆる65歳以上の高齢者の症例が増加しており, 本疾患は高齢化社会の進む中で今後も症例の増加が予想される. この高齢者の味覚障害の背景には味覚器の数や形態に対する加齢の影響も関与しているものと思われるが, それに加えて, 唾液分泌機能の低下や義歯使用などの口腔環境の変化, 全身疾患とそれに対する服用薬剤の影響など, 幾つかの重要な因子が高齢者の味覚障害の発現には関与しているものと考えられる. 味覚障害の治療は亜鉛内服治療が中心となるが, その有効性は高齢者においても変わらない.

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@chick_a_dreamer 味蕾の経年変化ってのは良く言われてることだけど、加齢に伴う、臭覚、味覚の変化(つまりは老化)ってことで僕は理解してる。 しば漬け食べたい。 https://t.co/GfhWlgtRfh
@lizan 味覚の科学も実際衰えているかもわからないけど、20歳→75歳で味蕾の個数が65%減らしいので、基本的には年齢が上がるごとに味はわからなくなっていくと思うのが自然だと思ってて、それを知識として脳に刷り込んでおかないと残念な大人になりそうというモチベーションが大きい https://t.co/PP5SGfsVJH

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