著者
党 弘之 鍵和田 賢一
出版者
日本海水学会
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.356-362, 1996 (Released:2013-02-19)
参考文献数
8
被引用文献数
1

添加物による塩化ナトリウム2水和物の生成抑制メカニズムを明らかにし, 低温固結防止法を確立するために試験を実施し, 次の結果を得た.1) 塩化ナトリウム溶解度は, 添加物濃度の上昇とともに減少し, その効果は水和エンタルピーが大きいほど大きかった.2) 塩化ナトリウム2水和物生成量は, 温度が-5℃以下に低下すると急激に増加した.3) 塩化ナトリウム2水和物生成量は, 添加物濃度の上昇とともに減少し, その効果は水和エンタルピーが大きいほど大きかった.4) ナトリウムイオンよりも水和エンタルピーの大きい添加物によって低温固結を防止することができ, その効果は水和エンタルピーが大きなものほど大きかった.

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ふむむ…綺麗だけど、融雪剤としてNaCl使う時には邪魔者なのか… 逆方向の研究だけど…Naイオンより水和エンタルピーの大きいイオン(Ca+とか)が居ると、そっちが水を強く掴んじゃうから バルクの水分子が少なく→NaClの溶解度変化も小さくなって、二水和物も出来にくくなる… https://t.co/WIBs57yDQU

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