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日本語の研究に限定すると古いものが多くなるので、より新しい動向を抑えるため、少なからぬ苦労を伴いますが外国語の文献にも目を通す必要があります。 また、科挙を研究する上での留意点として、不正防止策を含む科挙制度そのものはほぼ議論され尽くしているような状況なので、オリジナリティをいかに出すかが問題になってきます。そこで、例えば「不正行為を生じさせる社会的背景」とか、「小説などで不正行為はどのよう ...
とりあえず電子版を入手可能な論文の中では渡邉義浩「孫呉の国際秩序と亶洲」が、夷州=台湾説を定説化させたものとして、市村瓚次郎「唐以前の福建及び台湾に就きて」(『支那史研究』春秋社松柏館、1939年所収。初出1918年)を挙げていました。 百度百科の記事でも言及されているので、主要論文の一つであることは間違いないでしょう。 ※市村論文は下記からダウンロード可 https://toyo-bu ...
参考に挙がっている論文の内容をざっくりまとめると以下の通りです。(1983年と古めの論文なので、最新の研究成果でアップデートされている可能性もありますが、流石に専門外なのでその辺は調べてません) ①君臣間では君主が北側に座って南面、臣下が南側に座って北面=支配服従関係 ②賓客を遇するなどの私的な場合(賓主関係)では、西側に座って東面=上座、西側に座って東面=下座。東西南北に座席がある場 ...
まず「どのようにしてアラブから中国に来たのか」という歴史的背景から説明します。この点については五代十国より前、唐の頃のムスリム商人の活動を抑えておく必要があります。 アッバース朝治下で交易に従事したムスリム商人は、帝国内部と周辺にアッバースネットワークと呼ばれる広大な交易圏を形成していました。彼らは7世紀末から8世紀にかけて海上交易へ進出し、ダウ船と呼ばれる帆船を駆り、モンスーンを利用してイ ...
参考論文を拝見しましたが、やや古い研究なので睡虎地秦簡、里耶秦簡、張家山漢簡、居延漢簡など、出土史料に見られる秦律や漢律を活用した新しめの研究、例えば冨谷至先生の著書などに何か言及があるかもしれません。(既に目を通しているかもしれませんが) ……しかしこれではあまり真っ当な回答ではないので、細かい点についていくつか挙げておきます。 まず遷蜀刑は秦漢時代に広く行われた遷徙刑の一種のようですが ...