寺沢 重法

投稿一覧(最新100件)

〇矢崎裕美子・斎藤和志(2013)「就職活動中の情報探索行動および入社前研修が内定獲得後の就職不安低減に及ぼす効果」『実験社会心理学研究』53(2):131-140  こちらも統計分析実習の際の分析例(分散分析/平均値比較)として紹介しようと考えているもの。分散分析は社会学ではあまり使わずどちらかといえば心理学系の「文化」である。なので実習でも簡単な平均値の比較に留めるのだが、心理学系の分散分析の ...
〇石盛真徳・岡本卓也・加藤潤(2013)「コミュニティ意識尺度(短縮版)の開発」『実験社会心理学研究』53(1):22-29 (J-Stageで閲覧可能)  コミュニティ意識を測定する尺度開発に関する論文。筆者らは以前27項目からなるコミュニティ意識尺度を作成したが、より使いやすくするため12項目で測定できる縮約版を作成。  項目は以下の通りである(論文から抜粋)。 *************** ...
〇三谷はるよ(2014)「日本人の宗教性とボランティア行動―非教団所属者における拡散的宗教性の影響」『ソシオロジ』179:3-18  「宗教と社会活動研究」日本でも信仰をもつ人や教団所属者はボランティア活動を行う傾向があるという実証的知見が近年提出されている。しかし、日本人の大多数を占める非教団所属者の傾向や集団・教団を前提としたい拡散的宗教性とボランティア活動の関連は十分に知られていないため、こ ...
1)神林博史(2010)「高度経済成長期の階層帰属意識--戦後日本における階層帰属意識に関するノート(1) 」『東北学院大学教養学部論集 』(156): 25-54, 2)神林博史(2010)「「中」意識の飽和と潜在する変化--戦後日本の階層帰属意識に関するノート(2) 」『東北学院大学教養学部論集 』(157):1-24 3)神林博史(2012)「「総中流」と不平等をめぐる言説 : 戦後日本に ...
〇神林博史(2000)「日本における性役割意識研究の動向と課題」『社会学研究』68:147-168  2000年頃までの、主に日本の性役割意識研究の動向を検討したレビュー論文。性役割意識研究には1)性役割それ自体を扱う研究、2)性役割意識と教育アスピレーション、3)性役割意識と職業キャリア希望、4)性役割意識と家事行動の4タイプの研究にわけて知見を紹介。日本では、2)~4)が比較的多いとのこと。 ...
〇野宮大志郎「集合行動に関する3つの構造理論:19世紀の農民運動にうまくあてはまるか?」 「計量歴史社会学」。欧米の社会運動論で提起されている3つの構造理論(崩壊理論、階級葛藤理論、資源動員論)によって幕末日本の農民運動の発生をうまく説明できるのか?という問いを検証した論文。  青木虹二の『百姓一揆総合年表』をもとに、1848年~1877年に発生した2045件の農民運動が分析対象。回帰分析で検証 ...
貴重な論文を見つけました。 〇メルビン L.コーン(1990)「仕事とパーソナリティ : 残された課題」『現代社会学研究』3:27-46。 メルビン・コーンは、論文タイトルの通り、職業とパーソナリティの研究で有名な研究者です。最近、研究の関係でコーンの論文をいろいろ読んでいたのですが、これは日本語訳されたおそらく唯一の論文です。しかも私の所属する北海道社会学会の雑誌に掲載されているのが驚きです ...