- 著者
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竹内 妙子
福田 寛
- 出版者
- 千葉県農業試験場
- 巻号頁・発行日
- no.34, pp.85-90, 1993 (Released:2011-03-05)
トマト青枯病,褐色根腐病およびサツマイモネコブセンチュウに対する熱水土壌消毒の防除効果を明らかにした。病原菌およびセンチュウの耐熱性を調べたところ,トマト茎内の青枯病菌は50℃3時間,55℃30分で死滅した。トマト根部の褐色根腐病菌は45℃30分,50℃5分で死滅した。サツマイモネコブセンチュウ第2期幼虫は45℃4時間,55℃15分で死滅した。山武郡九十九里町のビニールハウス(海成砂質土)で熱水土壌消毒を行ったところ,地温は深さ20cmで60℃,40cmで45℃まで上昇した。青枯病の初期の発生は臭化メチル30kg/10a区に比べて少なかったが,やがて激発した。農業試験場内のガラス室(火山灰土)では地温は深さ20cmで60℃,40cmでは35℃となった。褐色根腐病およびサツマイモネコブセンチュウに対する防除効果は高く,生育,収量は無処理区に優った。しかし,栽培末期には両病害虫による被害が認められた。