著者
仲島 淑子 松岡 達郎
出版者
日本水産學會
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.728-737, 2004 (Released:2011-03-05)

逸失底刺網のゴーストフィッシング(GF)の経時的変化と死亡数の定量的評価を試みた。模擬逸失網の連続2日の潜水観察で罹網魚/日を調べる実験を当初は毎日、以後は間隔をおいて最長1689日間、計3回行った。網周辺の魚類相の定常性を確認し、罹網数の変化は網のGF能力の変化を代表すると考えた。GF能力低下をその短期・長期的要因による2項の和で近似し、GF継続期間(GF能力が当初の5%になるまで)を142日、総死亡数を455尾と推定した。マダイ、ムロアジはおもに初期の短期間、カワハギは長期間罹網が生じた。

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